経済学の授業で途中退出するひとがいて、と、同時に先生が止まったかと思うと、出ていった生徒がとびらをぱたんとしめるまでとまりつづけ、最後に深いため息をついて、やがで授業が再開された

そのときその先生の強い怒りを感じてとてもこわかった。
小学三年のときの先生の沈黙、母の感情を押し殺す深呼吸をおもいださせた。とてもこわかった。

しかししばらくするとあのとき先生が感じたのが怒りだったのか悲しみだったのか分からなくなった。
深く息をついたのは心を落ち着かせるためだ。いままで先生は機械のように授業を進行させていた。それがあのひとりの生徒によって、途中退出するという行為によって著しく乱されたのだった。

どうしてあのときそれほどまでの感情のどよめきが先生をとりまいたのだろう。
とてもショックな出来事だった

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